ご存知でしょうか?『ACP』
巷では「エンディングノート」や「終活」という言葉をよく耳にするようになりましたが、
これらもアドバンス・ケア・プランニングの中に含まれるものです。
ご存じない方いらっしゃいましたら、是非この機会に一人でも多くの皆様にアドバンス・ケア・プランニングを知って
もらい、それを自分や大切な人のために活かしてもらいたいと思います。
では、アドバンス・ケア・プランニングの定義ですが、
「将来の意思決定能力の低下に備えて、患者さまやそのご家族とケア全体の目標や具体的な治療・療養について話し合
う過程(プロセス)」とされています。簡単に言うと“もしものための話し合い”です。
この話し合いには、“もしもの時”に、自分がどんな治療を受けたいか、または受けたくないか、そして自分という一人
の人間が大切にしていることなどを、前もって大切な人達と話し合っておく、その一部始終が含まれています。
「『なんだ、今のうちに遺言状を準備しておくように』という話か」と思った方がいるかもしれませんね・・・
確かに遺言状の作成もアドバンス・ケア・プランニングの一部ではあります。
しかしながら、アドバンス・ケア・プランニングと遺言状作成には大きく異なる点があります。
それは、アドバンス・ケア・プランニングは一人ではできない、ということです。
つまり、話し合いには相手が必要ということなのです。当たり前のようですが、この話し合いが実は難しいのです。