介護知恵袋

介護用語辞典#01 【褥瘡(○じょくそう ×じゅくそう)】

投稿日:2016年4月7日 更新日:

【褥瘡】(じょくそう)

私も最初に聞いた時には「???」でした。今では普通に使いますし、日々たくさん出てくる言葉です。

しかしながら、ご本人様やご家族様でこの言葉を使われる方は、ほとんどいらっしゃいません。一般的には、「床ずれ」と言う方が多いですね。

皆さんも、この方がイメージが湧くのではないでしょうか?そうなんです。

「褥瘡」=「床ずれ」なんです。

つまりは、長い間寝たままの姿勢で居る事によって、自分の身体の重さで圧迫され、その部分の細胞が腐ってしまう事です。主には、お尻の上の辺りや、かかと、肩甲骨など、骨の固く出ている辺りに出来やすくなります。普段、私達は無意識のうちに、寝ている間寝返りを打つのは、この「床ずれ」になるのを予防している訳です。

寝たきりのご家族様を介護されている方は、今は、「床ずれ」が無くても要注意です!ベッド上でも、時々体の向きを左右に数分ずつ傾けてあげたり、可能であれば、ベッドの端に座らせたり、イスなどに移ったりすると、血流が良くなります。

そして、抵抗力や免疫力が低下しておりますので、規則正しい食生活を送るのはもちろん、出来る事なら会話を楽しんだり、笑顔を引き出せる様にしてあげると良いでしょう。

最後に一番注意したいのが「エアマット」。

介護業界には、空気の入るマットレスがありまして、「床ずれ」が出来ると、エアマットを使用する。って言う流れになるんですが、意外と要注意!!!

エアマットは厚手でフワフワなので、逆にご自身で寝返りが打てなくなります。なので、意識もなく全くの寝たきりの方には良いですが、それ以外の状態の方の使用は、ケアマネージャーや福祉用具の専門家に相談してからにしてくださいね。

  • この記事を書いた人

片山上総|株式会社KTコーポレーション代表取締役

入居率90%超のデイサービスを埼玉県加須市にて運営するほか、旅行サポート、冠婚葬祭サポート、空港送迎タクシーなど幅広く対応しています。どんな介護のお困りごとにも温かく対応します。ささいなことでも結構ですのご連絡ください(全国対応)。

【保有資格】
介護福祉士、ガイドヘルパー、福祉用具専門相談員、調理師、普通自動車二種

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