【褥瘡】(じょくそう)
私も最初に聞いた時には「???」でした。今では普通に使いますし、日々たくさん出てくる言葉です。
しかしながら、ご本人様やご家族様でこの言葉を使われる方は、ほとんどいらっしゃいません。一般的には、「床ずれ」と言う方が多いですね。
皆さんも、この方がイメージが湧くのではないでしょうか?そうなんです。
「褥瘡」=「床ずれ」なんです。
つまりは、長い間寝たままの姿勢で居る事によって、自分の身体の重さで圧迫され、その部分の細胞が腐ってしまう事です。主には、お尻の上の辺りや、かかと、肩甲骨など、骨の固く出ている辺りに出来やすくなります。普段、私達は無意識のうちに、寝ている間寝返りを打つのは、この「床ずれ」になるのを予防している訳です。
寝たきりのご家族様を介護されている方は、今は、「床ずれ」が無くても要注意です!ベッド上でも、時々体の向きを左右に数分ずつ傾けてあげたり、可能であれば、ベッドの端に座らせたり、イスなどに移ったりすると、血流が良くなります。
そして、抵抗力や免疫力が低下しておりますので、規則正しい食生活を送るのはもちろん、出来る事なら会話を楽しんだり、笑顔を引き出せる様にしてあげると良いでしょう。
最後に一番注意したいのが「エアマット」。
介護業界には、空気の入るマットレスがありまして、「床ずれ」が出来ると、エアマットを使用する。って言う流れになるんですが、意外と要注意!!!
エアマットは厚手でフワフワなので、逆にご自身で寝返りが打てなくなります。なので、意識もなく全くの寝たきりの方には良いですが、それ以外の状態の方の使用は、ケアマネージャーや福祉用具の専門家に相談してからにしてくださいね。