以前「軽擦の効用」と書かせてもらいましたが、日本では誰もが聞くことのある「手当て」という言葉があります。
「手当て」とは読んで字の如く「手」を「当てる」行為です。これは軽擦よりもずっと原始的な行為であり、人が本来持っている、痛んでいる人を癒そうとする本能の行為なのではないかとも考えられます。
勿論、科学全盛主義の時代ですのでこんな事はさして重要視されないのかもしれません。私も再現性が可能な科学を頼って普段の施術に励んでいます。しかしそれと同時に「手当て」という言葉が残っている位ですからこれは何千年も前から続いて来た行為の1つであるとも思います。
まず何より人や家族から手を当てられると、とても気持ちが良いものです。うっかりするとそのまま眠りに入ってしまいそうになります。
大切な人が痛んでいるとき、何も考えずにそっと手を当ててみてはどうでしょうか?