心得ておきたい3つ
在宅介護には休みがありません。
がんばって介護をしても、よくなるばかりか症状が悪化したり、ひとりで介護の辛さを抱え込んだり・・・。
精神的にも肉体的にも日々すり減っていきます。
そんな毎日を送っていると、どんなに大切な家族の介護であったとしても、疲れはどんどん溜まっていき、
「もうどうにもならない」と追い込まれてしまうこともあるでしょう。
ではこのように「介護に疲れた」と感じたときはどうしたらいいのか?
あるいは、疲れにくくするためにできることはあるのか?
介護疲れへの対処・予防方法、そして介護疲れが原因で起こる問題について、一緒に考えていきましょう。
まずは、介護が原因でおこる問題の3つを心得ておくと良いと思います!
◆「介護離職」
介護疲れが原因で起こる問題はさまざま。その問題のひとつが、「介護離職」です。
親や祖父母などの介護と仕事との両立ができずに、仕事のほうを退職せざるをえなくなることを指します。
仕事をやめれば介護に専念はできますが、収入の減少はもちろん、キャリアを中断することによる将来への
影響など、多くの問題が付随してくるため、介護離職はあまりおすすめできません。
◆「介護うつ」
介護により生じるストレスや、「大事な家族なのだから私がきちんと見なくては」という責任感などから、
うつ状態に陥ってしまうケースもあります。
うつ病は環境を変えれば改善することもありますが、介護が必要な状況はなかなか変えることができません。
◆「介護殺人」
近年ニュースでも取り上げられることが増えているのが、「介護殺人」。
介護に疲れ、将来を悲観し、その結果家族を殺してしまうという悲しい事件が多く起きています。中には、
家族全員で心中を図るケースもあります。
介護疲れを放置すると、このような多くの問題が起こる可能性があるのです。
以上のことから、介護疲れを楽にするポイントをお伝えしておきますと、上記のような問題は、「介護疲れ」を早期に
改善することで防ぐことも可能です。
介護サービスや福祉制度などをうまく活用したり、また日々の生活の中で疲れを溜めないよう工夫したりすることが
大切です。